1月7日、 下田の土屋典康宅を訪問。下田・濤亭で食事。 1月20日、12:00成田発JAL006便でニューヨークへ。笠松巌、前田良和が見送り。 2月18日、第44回(平成4年度)NHK放送文化賞受賞。 3月20日、 09:55にアリタリア航空1782便でローマより成田着。NHK・西園寺周三の車で山の上ホテルへ向かい、嶋中鵬二・雅子夫妻、西園寺周三、前田良和の5人で昼食。同ホテルに宿泊。 3月22日、NHKホールにて催されたNHK放送文化賞の贈呈式に出席(11:00~NHK放送記念日式典、11:30~NHK放送文化賞贈呈式、12:00~パーティー)。 3月23日、12:00成田発のJAL006便でニューヨークへ向かう。笠松巌、前田良和が見送り。 4月29日、勲二等旭日重光章受章。 5月25日、16:10にJAL005便でニューヨークより成田着。笠松巌、前田良和が出迎え。 5月31日、18:00より銀座 ・竹葉亭本店にて「ドナルド・キーン先生来日歓迎会」が催される。嶋中鵬二、笠松巌、前田良和が出席。 6月16日、西武池袋本店で開催された土屋典康の個展の開店初日にエレベーター前で土屋と会い、その後個展を見学。 6月25日、14:00東京発やまびこ47号(11ー11AB)で16:24古川着。嶋中雅子も同行。18:00~フォーラム21・古川青年会議所主催の特別セミナーで「世界の中の日本文化―日本文化を含めて―」を講演(場所:グランド平成)。21:09古川発やまびこ58号(11ー13AB)で23:32東京着。 6月、Seeds in the Heart: Japanese Literature from Earliest Times to the Late Sixteenth Century. New York: Henry Holt and Company 刊(和訳版:『日本文学の歴史:古代・中世篇』全6巻、土屋政雄訳、中央公論社、1994年5月20日-1995年3月20日)。 8月8日、下田の土屋典康宅を訪問。下田・味菜で食事。 8月17日、第43回高知市夏季大学にて「外から見た日本文化」を講演。同日は、徳島県にある梅田純一宅に宿泊。 8月18日、梅田純一のうば百合の絵に俳句を書く。田井晴代宅で古文書を見る。宍喰(ししくい)にある、みこと荘で食事。 9月10日発行の小西甚一『日本文学史』に解説「文学の中心へ導く書」が掲載される。 9月10日、10:00~銀座医院で人間ドック。 9月26日、奥の細道サミット記念講演(草加市文化会館)にて「外国から見た『おくのほそ道』」を講演。 10月1日、同志社大学主催の第17回新島講座にて、「第1回講演 日本文学における日誌の地位(1)」(場所:同志社大学神学館礼拝堂)を講演。 10月4日、第17回新島講座にて、「第2回講演 日本文学における日誌の地位(2)」(場所:同志社新島会館)を講演。 10月5日、第17回新島講座にてセミナー「翻訳について」(場所:同志社新島記念講堂・田辺キャンパス)を開催。 10月7日、『日本語の美』中央公論社刊。 10月8日、08:30~前田良和の付き添いで虎の門病院へ。 10月、司馬遼太郎とともに第61回伊勢神宮式年遷宮に参列。 10月、姫路市文化センターで行われた播磨学講座「世界遺産としての姫路城」にて、「日本文化の国際性」を講演。 11月12日、帯広畜産大学で行われた第29回畜大祭にて、「日本人の西洋発見」をテーマに講演。 11月22日、呑鳴門会(ドナルド会)が駒込・岩村で開かれる。渡辺省吾、住吉弘人、横山正克が出席。 11月25日、『このひとすじにつながりて』朝日選書。 Three Plays. by Kōbō Abe(安部公房の戯曲『未必の故意』『緑色のストッキング』『幽霊はここにいる』)を New York: Columbia University Press より翻訳刊行。
1994(平成6)年 72歳
1月6日、 下田の土屋典康宅を訪問。土屋宅で夕食。 1月9日、『日本文学の歴史』刊行記念講演会のため、16:45羽田発JAL371便で18:30博多着。嶋中鵬二、笠松巌が同行。博多ホテルステーションプラザ宿泊。 1月10日、13:30~『日本文学の歴史』刊行記念講演(場所:博多ホテルステーションプラザ9F華の間・星の間)。同ホテル宿泊。 1月12日、13:30~『日本文学の歴史』刊行記念講演(場所:大阪ロイヤルホテル2F・桂の間)。同ホテル宿泊。 1月13日、13:30~『日本文学の歴史』刊行記念講演(場所:京都グランドホテル・比叡の間)。15:44京都発ひかり252号で18:21東京着。笠松巌ら同行。 1月17日、12:00成田発JAL006便でニューヨークへ出発。前田良和見送り。 1月、On Familiar Terms: A Journey Across Cultures. Tokyo: Kodansha International 刊。 2月20日から『日本文学の歴史』(中央公論社、全18巻)の発売が開始され、リーフレットに「日本文学を生涯の仕事として選んだ私の自己証明」が掲載される。 4月4日、On Familiar Terms: A Journey Across Cultures の書評が THE NEW YORKER(1994/4/4)の ‘BOOKS BRIEFLY NOTED’(p.99)に掲載される。 5月11日、16:10にJAL005便でニューヨークより成田着。笠松巌、前田良和が出迎え。 5月20日、13:00~『日本文学の歴史』講演会(リーガロイヤルホテル早稲田3F・ロイヤルホール)。 5月25日、16:00~中央公論社を訪れ『毎日新聞』のインタビューを受ける。17:30~『日本文学の歴史』サイン会(YBC)。 5月26日、13:15~「徹子の部屋」出演(収録は5月17日)。 6月17日、15:00~福岡大学同窓会(社団法人有信会)通常総会で特別講演(場所:ホテル日航福岡・特久志の間)。 6月23日、16:30~国民学術協会評議員会・研究懇談会で、講師として「『日本文学の歴史』について」を講演(場所:東京會舘12F・パインルーム)。 6月25日、東京女子大学比較文化研究所が開催した、東京女子大学創設40周年記念講演会に芳賀徹とともに出席し、「私と日本文学」を講演(場所:東京女子大学文理学部62番教室)。 6月26日、「日本のシェークスピア”近松”を山口・長門に観る。 近松祭 in 長門’94」にて「西洋から見た近松の世界」を講演し、シンポジウム「現代と近松劇ーその魅力をさぐるー」に参加。 6月28日、泉北教養講座15周年記念講演(場所:堺市:いづみ健老大学)にて、「私の中の近松」を講演。 7月8日、早稲田大学社会科学研究所・朝河貫一研究会講演会にて、「恩師 角田柳作先生」を講演。 7月28日、大阪青山短期大学公開講座にて、「世界の中の日本文学」を講演。 8月1日、寒河江市市制施行40周年記念講演にて、「おくのほそ道と山形」を講演。 8月4日、 下田の土屋典康宅を訪問。 8月20日、1993年10月に姫路市文化センターで行われた播磨学講座「世界遺産としての姫路城」での講演(「日本文化の国際性」)内容を収録した『世界の遺産 姫路城』(神戸新聞総合出版センター)が刊行。 8月22日、10:30上野発あさま89号(6ー1C)で12:31中軽井沢着。 8月27日、12:37軽井沢発あさま14号(6ー10A)で14:36上野着。 9月19日、銀座医院で健康診断。 9月20日刊行の、NHK出版編『プロアマオープン 平成大句会』(日本放送出版協会)に自作の俳句(三句)が掲載される。 9月28日、11:45に成田発アリタリア-イタリア航空785便でローマへ出発。 10月11日、15:05にJAL406便でパリより成田着。 10月14日、15:30秋田発JAL556便で16:35に羽田着。18:03東京発こだま477号(8-1CD)で20:12浜松着。笠松巌が同行。オークラアクトシティ浜松に宿泊。 10月15日、09:30~浜松北高校創立100周年式典(場所:浜松駅前アクトシティ大ホール)に出席。10:50から記念講演。14:06浜松発ひかり110号(?)で15:38に東京着。 11月7日、09:31東京発ひかり219号で岐阜へ。13:00~岐阜県県民文化ホール未来会館・長良川ホールで開催された講演会にて「文学にみる日本人のこころ」を講演。 11月14日、13:30~森村誠一、色川大吉とNHK公開講座(場所:三越劇場)にて講演。演題は「私の日本論①」。 11月17日、第2回井上靖文化賞受賞。 12月10日-11日、上野学園創立90周年記念行事として公演された教会オペラ《カーリュー・リヴァー(CURLEW RIVER)》(場所:石橋メモリアルホール・上野学園)を鑑賞。 『日本文学史』に「古代・中世篇」を加えた『日本文学の歴史』を中央公論社より刊行開始(~97年、全18巻を刊行)。
1月5日、下田の土屋典康宅を訪問。下田・味菜で食事。 1月17日、12:00成田発JAL006便でニューヨークへ出発。笠松巌、前田良和が見送り。 4月19-21日、ニューヨーク:ドナルド・キーン日本文化センターで「安部公房シンポジウム」開催。日本から辻井喬(堤清二)、河野多惠子、井川比佐志、山口果林らが参加。 6月6日、16:10にJAL005便でニューヨークより成田着。笠松巌、前田良和が出迎え。 6月、The Blue-Eyed Tarōkaja. New York: Columbia University Press 刊。 7月29日、中西進・小田島雄志と座談会「日本という翻訳の宇宙―文化を映す翻訳・翻訳が映す文化―」(司会:芳賀徹)の収録に参加。 8月5-11日、宇佐美に滞在。 8月7日、下田の土屋典康宅を訪問。下田・味菜で食事。 8月22日、10:30上野発あさま79号(4-4D)で12:31に中軽井沢着。2年ぶりに軽井沢へ。 8月26日、14:00軽井沢発あさま14号で16:06に上野着。 9月21日、大阪青山短期大学で行われた公開講座において、「日本の演劇」を講演。 9月22日、「第1回 三島文学シンポジウムー世界の中の三島由紀夫ー」(場所:ホテルマウント富士)にて、「三島由紀夫と私」を講演し、パネルディスカッション「日本の中の三島由紀夫」にパネリストとして参加。 9月25日、08:00~順天堂病院にて健康診断。 10月2日、10:30~図書館情報大学にて「図書館と私」を講演(場所:図書館情報大学講堂)。学生、教職員ら約100名が参加。 10月8日、JAPAN SOCIETY OF NORTHERN CALIFORNIA の AWARD OF HONOR 受賞のため、16:15成田発のユナイテッド航空828便でサンフラシスコへ。 10月17日、14:10にユナイテッド航空853便で(サンフランシスコより)成田着。 10月20日、「「ロダン&花子」国際フォーラム」(主催:岐阜市・(財)岐阜市公共ホール管理財団・NHK岐阜放送局・ぎふ「ロダン&花子」の会、後援:岐阜県・岐阜県教育委員会・岐阜県商工会議所連合会・(財)岐阜県国際交流センター・岐阜市教育委員会・岐阜市芸術文化協会・岐阜日仏協会、協力:フランス国立ロダン美術館・現代彫刻センター、場所:長良川国際会議場メインホール「さらさ~ら」)でベーシック・トーク「花子との出会い・・・」を講演し、パネル・トーク「「プチト・アナコ」~ロダンを魅了した花子~」に参加。午後5時からは、「東西文化の美を語り合う夕べ 「ロダン&花子」国際フォーラム協賛 美の晩餐会」(主催:ぎふ「ロダン&花子」の会、場所:岐阜ルネッサンスホテル2階さざなみの間)に出席。 10月25日、松尾芭蕉『対訳:おくのほそ道 The Narrow Road to Oku』を講談社インターナショナルより翻訳刊行(切り絵:宮田雅之)。 また同日、中央公論社を訪れ、嘱託医である銀座菊地病院・湖山聖道先生の診療を受ける。13:30~お茶の水大学附属四校園主催の講演会(場所:お茶の水大学講堂)で「世界のなかの日本」を講演。 10月28日、東京都北区から「北区アンバサダー(PR大使)」に任命。 11月1日、新潟県立佐渡高等学校100周年記念芸術鑑賞会にて、「日本文学と能」を講演(場所:佐渡中央文化会館アミューズメント佐渡)。講演後は、宝生流の能楽師本間英孝が「井筒」を舞う。同日佐渡・相川町の陶工長浜数右衛門を訪問し、一輪挿しの花瓶を購入。 12月3日、シリーズ講演会’96「文化8話」(主催:愛知県・(財)愛知県文化振興事業団、場所:愛知芸術センターアートスペースA)にて、「世界の中の日本文化」を講演。 12月7日、長岡歴史シンポジウムにて「司馬遼太郎の史観と文学」を講演(場所:長岡市・長岡リリックホール)。 しずおか世界翻訳コンクール審査委員長(2009年まで)。