ドナルド・キーン年譜 90代

(注)年譜作成にあたっては、『ドナルド・キーン著作集 別巻 補遺:日本を訳す/書誌』(新潮社、2020年2月)及び『別冊太陽 日本のこころ254 ドナルド・キーン 日本の伝統文化を想う』(平凡社、2017年9月)を適宜引用した。また多くの方々に貴重な情報を提供いただくなど、多大なご協力をいただいたことに、心より感謝する。未確定の情報については「?」で示しており、今後調査を進めていく予定である。以下の年譜は、2023年(令和5年)4月5日版である。

2012(平成24)年
90歳

1月5日、聖路加国際病院を退院。
2月11日、16:00~名古屋大学レクチャー2012公開講演会「日本文学と日本文化をめぐって語る」(主催:名古屋大学、共催:名古屋大学大学院文学研究科グローバルCOEプログラム、場所:名古屋大学豊田講堂)にて、「世界の中の日本文学」講演。鳥越文藏も講演。
2月22日、12:00~六本木森タワー51階・六本木ヒルズクラブ展望ロピーにて昼食会。
3月8日、日本国籍を取得、戸籍名「キーン ドナルド」、漢字表記「鬼怒鳴門」。
3月11日、瀬戸内寂聴との対談『日本を、信じる』中央公論新社刊。
3月12日、上原誠己(62歳)と日本国籍取得のお祝いディナー(場所:カフェ french restaurant Le Lutin)。
3月25日、「子規博特別講座秋季子規塾」(主催:松山市教育委員会、施設運営・管理:株式会社レスパスコーポレーション、場所:松山市立子規記念博物館4階講堂、日付:2011年9月24日)にて行われた講演「『正岡子規』を語る」の要旨が掲載された、『子規博だより』30巻4号(松山市立子規記念博物館友の会)が発行される。
3月27日、上原誠己と養子縁組。
4月1日、NHKカルチャーの京都教室移転オープン記念特別講座「果てしなく美しい日本と私」を担当。
4月12日、11:30成田発NHAI307便でデリーへ出発。
4月20日、クルーズ船飛鳥Ⅱにて「日本文学と私―世界の中の日本文学―」を講演(場所:ハリウッドシアター6デッキ)。
4月25日、クルーズ船飛鳥Ⅱにて「私が出会った日本の作家たち」を講演(場所:ハリウッドシアター6デッキ)。
4月28日、クルーズ船飛鳥Ⅱにて浄瑠璃について講演。
4月30日、NHK-BSプレミアムで「100年インタビュー:日本文学研究者ドナルド・キーン」放映。
5月1日、クルーズ船飛鳥Ⅱで開催された「ドナルド・キーンのオペラ講座」にて、《オテロ》について講演(場所:ハリウッドシアター6デッキ)。
5月8日、22:30にタイ国際航空660便でバンコクより羽田着。
5月18日、11:00~北区飛鳥山博物館での特別展覧会「ドナルド・キーン展 私の感動した日本」内覧会へ。
5月19日、東京都北区飛鳥山博物館で「ドナルド・キーン展:私の感動した日本」開催(6月24日まで)。
5月26日、東洋大学創立125周年記念講演「国際化時代における日本古典文学の可能性」において、「日本の古典文学の魅力」と題し基調講演を行う。
6月1日発行の『代々木』(53巻3号)に、「私が好きな明治天皇御製」掲載。
6月2日、同志社アーモスト館80周年記念講演会「ドナルド・キーン氏 日本そして京都を語る」(主催:同志社アーモストクラブ、場所:同志社女子大学栄光館)にて、「日本、京都への思い」と題し冷泉為人、北垣宗治と鼎談。
6月8日、「みなづき賞」贈賞式・祝賀会(主催:件の会、場所:山の上ホテル別館二階)
6月16日、横浜の Hotel New Grand にて、高円宮妃賞(日本アジア協会:The Asiatic Society of Japan)を受賞。
6月18日、「卒寿お祝い会」が催され、永井美智子、伊吹和子、辻井喬夫妻、庄司薫・中村紘子夫妻、北垣宗治、鳥越文藏、徳岡孝夫、西崎照明夫妻、中矢一義、富士川義之、ジャニーン・バイチマン夫妻、ジェラルド・カーティス、エミー・ハインリック、角地幸男、伊藤貴和子、堤伸輔ら出席。
6月27日、西武池袋本店で開催された土屋典康の第35回目個展のパーティーにて挨拶。
6月29日、城西国際大学創立20周年記念「ヘルベルト・プルチョウ追悼シンポジウム 大庭みな子国際シンポジウム 異郷への旅と物語」(主催:城西国際大学国際人文学部・比較文化研究センター、場所:学校法人城西大学東京紀尾井町キャンパス地下ホール)でヘルベルト・プルチョウ追悼スピーチを行う。
6月30日、日本女子大名誉博士号を取得(場所:日本女子大学百年館6階応接間)。同日14:00~15:00、日本女子大学成瀬記念講堂にて行われた特別講演会(共催:一般社団法人日本女子大学教育文化振興桜楓会生涯学習センター)で「日本文学との出会い」講演(定員300名、サテライト中継)。
7月12日、林宗毅博士学術文化奨章を受章(財団法人林宗毅博士文教基金会、理事長:林誠道)。
7月18日、16:30~「札幌大学創立45周年記念講演会」第4回北方文化フォーラムにて「世界の中の日本と日本文学」を講演(主催:札幌大学文化学部、共催:札幌大学附属総合研究所、場所:札幌大学プレアホール)。
7月19日、札幌の北海道日米協会シンポジウムにて「二つの母国である日本とアメリカについて」講演。
8月10日、キーン誠己とともに羽田空港から徳島空港へ。徳島海陽町立博物館にて梅田純一陶磁展を見る。梅田純一の自宅に宿泊。
8月11日、納骨に使用するための骨壺に署名。また、宍喰図書館を訪れる。徳島空港から羽田空港へ。
8月29日、15:00~TBS放送センター 8F・第4プレビュー室にて「日本人キーン・ドナルド『90歳を生きる』」試写会。
8月30日、『正岡子規』新潮社刊(英文版:The Winter Sun Shines In: A Life of Masaoka Shiki、New York: Columbia University Press、2013年)。8月30日、『正岡子規』新潮社刊(英文版:The Winter Sun Shines In: A Life of Masaoka Shiki、New York: Columbia University Press、2013年)。
9月1日発売の『家庭画報』(10月号)に、篠田桃紅との対談「特別対談 不思議な国、日本とわたし」が掲載される。
9月9日、BS-TBSでドキュメント「日本人キーンドナルド『90歳を生きる』」放映。
9月15日、東劇で行われた「METライブビューイング2006-2012アンコール上映」にて、ヴェルディの《Hernani》(エルナーニ)について講演。その後、ヴェルディの同作品(《エルナーニ》、2012年2月25日公演)が再上演される。
9月20日、東劇で行われた「METライブビューイング2006-2012アンコール上映」にて、ヴェルディの《Verdi Traviata》(椿姫)について講演。その後、METライブビューイング2011ー2012にて上演された、ヴェルディの同作品(《椿姫》、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、2012年4月14日公演、指揮:ファビオ・ルイージ、演出:ヴィリー・デッカー、歌手:ナタリー・デセイ、マシュー・ポレンザーニ)が再度上演される。
9月22日、早稲田大学より早稲田大学芸術功労者表彰(場所:早稲田大学大隈講堂)。
9月29日、名古屋能楽堂で行われた「ドナルド・キーン博士特別講演会 世界の中の日本文学」(主催:愛知県稲門教育会・朝日カルチャーセンター、後援:朝日新聞社・名古屋稲門クラブ・早稲田大学校友会愛知県支部)にて講演(事前のテーマ概説を鳥越文藏が担当)。
9月、草加市により「ドナルド・キーン賞」創設。
10月3日、二松学舎大学の学長渡辺和則がドナルド・キーン自宅を訪問し、二松学舎大学名誉文学博士の称号(10月10日付)を授与する。
10月6-7日に開催された第20回春日井シンポジウム(主催:春日井市・春日井市教育委員会・春日井シンポジウム実行委員会、場所:春日井市民会館)に、「子規と新しい俳句」を寄稿(特別寄稿)。『第20回春日井シンポジウム資料集』(春日井シンポジウム実行委員会、2012年9月)に略年譜付きで掲載。
10月9日、平成24年度国際交流基金賞授賞式にて祝辞(講演)を述べる(1983年に国際交流基金賞を受賞)。当時の皇太子殿下もご臨席なさり、祝辞を述べられた。
10月11日、神戸で開催されたJDDW2012(10月10日~13日)において、JDDW20周年記念式典に参加し講演を行う。
10月20日発行の『件』第20号(件の会)に、第9回「みなづき賞」贈賞式、祝賀会(場所:山の上ホテル別館二階、日時:2012年6月8日)の内容が収録される。
10月25日刊行の佐々木和歌子『やさしい古典案内』(角川選書513、角川学芸出版)の帯に推薦文を寄せる。
10月、「ドナルド・キーンの東京下町日記」を東京新聞に連載(2019年3月まで70回)。
11月10日、東洋大学創立125周年事業ウィリアム・バトラー・イェイツ展企画「東洋大学名誉博士ドナルド・キーン講演会・シンポジウム」において、「日本文化とW・B・イェイツ」を講演。
11月12日、東京倶楽部にて、「日本に帰化してから」という演題で講演。
11月13日、国際文化会館創立60周年記念晩餐会にて、特別ゲストとして「国際文化会館の思い出」を講演。
11月17日、2012年ディストリクト76秋季大会(District 76 Fall Conference 2012)に出席し、トーストマスターズ(Toast Masters)・インターナショナル日本支部(District76)より第1回コミュニケーション・リーダーシップ賞受賞(場所:川崎市産業振興会館)。
11月20日、第14回図書館総合展「クールジャパンからリアルジャパンへ―グローバルな日本研究を支えるMLAコラボレーションを目指して―」にて、「ライブラリアンと語る私の日本研究」(’My Japanese Studies, talking with My Librarian’)と題し、コロンビア大学C.V.スター東アジア図書館の元館長であるエイミー・ハインリック(Amy Heinrich)と対談。
11月29日、キーン誠己とともに新潟へ向かう。
11月30日、新潟産業大学にて行われたキーン誠己による講座「日本の古典芸能」において、「曽根崎心中」について講義。
12月4日、「古典の日推進フォーラム in 東京」(主催:古典の日推進委員会、後援:読売新聞社・日本経済新聞社・NHK、協賛:独立行政法人日本芸術文化振興会(国立能楽堂)・京都仏教会、着物協力:鈴乃屋、場所:国立能楽堂)にて、瀬戸内寂聴・芳賀徹とともに「「古典の日」推進よびかけ人リレートークー古典をいだき 古典に抱かれてー」を講演。
12月6日、キーン誠己とともに新潟へ。
12月7日、新潟産業大学にて行われたキーン誠己による講座「日本の古典芸能」において、「曽根崎心中」について講義。
12月8日、長岡駅経由で東京へ帰る。
12月9日、キーン誠己らとギャラリー江で開催された土屋典康の個展へ。
12月12日、「琉球フォーラム」(主催:富田詢一琉球新報社社長)12月定例会にて、「私と日本と沖縄」を講演。
12月20日、『札幌大学附属総合研究所 BOOKLET 第7号 世界の中の日本文学と日本文学』(札幌大学附属総合研究所)刊行。7月18日の講演内容収録。

2013(平成25)年
91歳

1月、東京:北区立中央図書館に蔵書788冊を寄贈、「ドナルド・キーン コレクションコーナー」開設。
1月13日、東劇にてヴェルディの《Un ballo in Maschera》(仮面舞踏会)について講演。その後METライブビューイング2012ー2013にて、ヴェルディの同作品(《仮面舞踏会》、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、2012年12月8日公演、指揮:ファビオ・ルイージ、演出:デイヴィッド・アルデン、歌手:マルセロ・アルヴァレス、ソンドラ・ラドヴァノフスキー)が上演される。
1月20日、東京都江戸東京博物館1階ホールにて開催された「日本文学と私 ドナルド・キーン」(主催:東京新聞・東京中日スポーツ)にて、基調講演(「日本文学と私 ドナルド・キーン」)と対談「これからの私の仕事」(相手:鳥越文藏)を行う。
1月23日、六本木ヒルズ49階にて、2012年度日本PR大賞「パーソン・オブ・ザイヤー」受賞(公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会)。
1月24日、北区立中央図書館「ドナルド・キーン コレクションコーナー」開設記念式典に参加(挨拶を述べる)。
1月26日、「ペンの日」 懇親会 (場所:東京會舘)にてスピーチ。
2012年度日本PR「パーソン・オブ・ザ・イヤー」賞受賞―東日本大震災を契機に多くの外国人が日本を離れる中、日本永住を決意し、震災で傷ついた多くの日本人に感銘を与えたことにより。
2月10日、高松へ向かう。
2月11日、香川県民ホール(アルファあなぶきホール小ホール)にて行われた「「建国記念の日」奉祝 香川県民の集い」(主催:「建国記念の日」奉祝 香川県民の集い実行委員会)にて、「日本文化の勝利」を講演。
3月1日発行の『明日の友』(202号)に、小田実の妻で水墨画家の玄順恵との対談「出会いと文学と」が掲載される。
3月3日、長岡のホテルニューオータニで行われた懇親パーティ「集まろう!」にて、古浄瑠璃について講義。
3月5日、港ユネスコ協会(港区補助事業)主催「ドナルド・キーンと学ぶ 越後角太夫が語る古浄瑠璃の世界」(場所:港区立麻布区民センターホール)において、「古浄瑠璃について」を講演。
3月10日、大阪へ向かう。
3月11日、毎日新聞社の毎日21世紀フォーラム第120回例会(場所:帝国ホテル大阪3階「孔雀西の間」)にて、「古典の楽しみ方」を講演。
3月12日、16:45成田発NH1010便でニューヨークへ出発。
3月15日、コロンビア大学で行われたフォーラム、Keys to the Core: “My Lifetime in the Humanities at Columbia” において、講義 ‘My Lifetime in the Humanities at Columbia’(ドナルド・キーンの原稿では、’Lifetime Student of the Humanities’ と表記)を行う(場所:555 Lerner Hall)。
3月22日、サンフランシスコへ向かう。
3月、アメリカから日本への帰途、70年ぶりに米海軍日本語学校があったカリフォルニア大学バークレー校を訪ねる。
3月23日、平成25年度現代俳句協会通常総会(場所:東天紅上野店)にて、第13回現代俳句大賞の表彰式が行われる。渡米中のため、代理で前田良和が出席。『現代俳句』547号(平成25年5月号)には、「第13回現代俳句大賞特集」として、宮坂静生「ドナルド・キーン氏の功績―「現代俳句大賞受賞」について」、高野ムツオ「これからの俳句の指標―ドナルド・キーン氏の紹介」、ドナルド・キーン「受賞の言葉」が掲載される。
3月29日、22:05にNH1061便でホノルルより羽田着。
4月4日、『文藝春秋』編集部から、6月号「日本の名文(仮)」特集の対談企画(題名:「日本文学史 名文紀行(仮)」、対談相手:徳岡孝夫)の依頼が来る。
4月11日、『文藝春秋』(6月号)「日本の名文(仮)」(実際は「必読大特集「現代の名文」入門 」と題名変更)特集の対談「日本文学史 名文紀行(仮)」(実際は「日本文学の豊穣な言葉、贅沢な時間」と題名変更)という企画のため、徳岡孝夫と「日本文学史における「名文」について」というテーマで対談。
4月16日、早稲田大学の「総長招待祝賀会」(場所:リーガロイヤルホテル東京)にて、出席者代表の挨拶を行う(第13回現代俳句大賞受賞者として)。
4月24日、スウェーデン大使館にて講演。
4月29日、新潟日報メディアシップ開業を記念し、「ドナルド・キーン講演会」(主催:新潟日報社・新潟県立大学、協賛:(株)ブルボン、場所:メディアシップ2階日報ホール)が催され、「私と新潟」を講演。
5月2日、『私が日本人になった理由 日本語に魅せられて』PHP研究所刊。
5月3日、リブロ池袋本店での『ドナルド・キーン著作集』フェア開催記念として、「著者トークショー&サイン会」(場所:西武池袋本店別館8階池袋コミュニティ・カレッジコミカレホール)を行う。司会は、堤伸輔。
5月5日、キーン誠己とともに福井へ向かう。ユアーズホテルふくいに宿泊。
5月6日、午前中に一乗谷朝倉氏遺跡、県立図書館などを訪れる。福井県立図書館10周年記念特別講演会「ドナルド・キーン氏講演会 「私と日本文学」」(場所:福井県生活学習館(ユー・アイふくい)多目的ホール)にて、「私と日本文学」と題した講演、そして「世界の中の日本古典文学」と題した対談(聞き手:福井県文書館副館長・福井県立大学名誉教授のカレル・フィアラ)を行う。講演会のあと、高見順の菩提寺である円蔵寺を訪問。住職を務めていた篠原敏の案内のもと、高見順の墓に献花し、参拝した。あわら温泉旅館灰屋に宿泊。
5月7日、午前中に永平寺を訪問。福井県知事の西川一誠、福井県教育長、福井県文書館副館長・福井県立大学名誉教授のカレル・フィアラらとの昼食会に参加し、福井市橘曙覧記念文学館を訪れる。その後東京へと戻る。
5月9日、お茶の水学士会館で朝河寛一賞受賞(ダートマス大学)。
5月10日刊行の『文藝春秋』(6月号)「必読大特集「現代の名文」入門 」において、「日本文学の豊穣な言葉、贅沢な時間」と題した徳岡孝夫との対談内容が掲載される。
5月20日、10:00~聖路加病院にて健診。11:00~「横尾忠則肖像画展」(場所:京橋・南天子画廊)へ。
5月21日、「ドナルド・キーン展」オープニング内覧会・レセプション(場所:早稲田大学坪内博士記念演劇博物館六世中村歌右衛門記念特別展示室・逍遙記念室)にて挨拶を述べる。早稲田大学演劇博物館で「ドナルド・キーン展」開催(8月4日まで)。
5月22日、11:55成田発ターキッシュエアラインズ51便でイスタンブールへ出発・到着。飛鳥Ⅱでアメリカニューヨークを経由し、メキシコ・カンクンへと向かう。
5月29日、クルーズ船飛鳥Ⅱにて「日本との出会い」を講演(場所:ハリウッドシアター・6デッキ)。
6月8日、クルーズ船飛鳥Ⅱにて「石川啄木を語る」を講演(場所:ハリウッドシアター・6デッキ)。
6月14日、クルーズ船飛鳥Ⅱにて「越後角太夫 浄瑠璃コンサート(Joruri Concert by “Echigo Kakutayu”)」(演目:「傾城阿波の鳴門」十郎兵衛住家の段、場所:パームコート・11デッキ)で解説を行う。
6月16日、クルーズ船飛鳥Ⅱで開催された「ドナルド・キーンのオペラ講座」にて、《マダム・バタフライ》について講演(場所:ハリウッドシアター・6デッキ)。
6月19日、メキシコ・カンクンで飛鳥Ⅱを下船。
6月21日、ロサンゼルスへ渡り、CROWN PLAZA HOTELに宿泊。戦友 DON OKA と会う。
6月22日、16:25にNH005便でロサンゼルスより成田着。
6月30日、平成25年度文化芸術講演会「啄木と日本文学」(場所:岩手県民会館大ホール)にて基調講演と対談「美しき日本の心」(相手:平野啓一郎)を行う。
6月、西武池袋本店で開催された土屋典康の個展へ。
7月1日、岩手県のうどん屋・久太屋を訪れ、色紙を贈呈(「久太屋様 百代の過客の一人」との文字、日付、署名あり)。
7月5日、91歳のお誕生日会が国際文化会館(六本木)にて催され、永井美智子、鳥越文藏、ジャニーン・バイチマン、前田良和、角地幸男、堤伸輔他出席。
7月8日、11:00東京発のぞみ27(博多行)で京都へ。14:30頃門主の金澤東雲の案内で、大聖寺門跡を見学する。
7月9日、10:00~同志社大学名誉学位贈呈式に出席(場所:同志社大学クラーク記念館2Fクラーク・チャペル)。その後神学館にて昼食(学長・村田晃嗣の挨拶有り)。また猿田彦神社や、紫式部墓所・小野篁卿墓を訪れる。
7月14日、「文の京文化発信プロジェクト平成25年度 啄木学級文の京講座」(主催:盛岡市・文京区・(公財)盛岡観光コンベンション協会、共催:盛岡デー実行委員会・(財)石川啄木記念館、場所:文京シビックホール小ホール)にて、「啄木を語る」を講演。
7月17日、14:45~早稲田大学芸術功労者顕彰記念企画展『ドナルド・キーン』展の関連演劇講座として、「文楽と近松 ―異国で出会う学問と芸術―」 を講演(司会:演劇博物館副館長・児玉竜一、会場:早稲田大学大隈記念講堂大講堂)。
7月、人形浄瑠璃文楽座(大阪)名誉顧問。
8月10日、伊勢神宮内宮のお白石持行事に、市松模様の法被に鉢巻姿で参加。
9月5日、東劇にてヴェルディの《Simon Boccanegra》(シモン・ボッカネグラ)について講演。その後METライブビューイング2009ー2010で上演されたヴェルディの同作品(《シモン・ボッカネグラ》、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、2010年2月6日公演、指揮:ジェイムズ・レヴァイン、演出:ジャンカルロ・デル・モナコ、歌手:プラシド・ドミンゴ、エイドリアン・ピエチョンカ)が再上演される。
9月8日、北区立中央図書館主催「ドナルド・キーンと学ぶ 越後角太夫が語る古浄瑠璃の世界」(場所:北区立中央図書館)において、「古浄瑠璃について」を講演。
9月20日、「ドナルド・キーン・センター柏崎」内覧会開催。
9月21日、新潟県柏崎市に「ドナルド・キーンセンター柏崎」がオープン(一般公開開始)。開館式典時には、文部科学大臣賞が贈呈される。
9月29日、ドナルド・キーン・センター柏崎開館記念講演・公演会にて「私と新潟・柏崎」を講演(主催:「ドナルド・キーン・センター柏崎」開館記念講演・公演会実行委員会、公益財団法人ブルボン吉田記念財団、共催:柏崎市刈羽村・柏崎市文化会館アルフォーレ(公益財団法人かしわざき振興財団)、場所:柏崎市文化会館アルフォーレ)。
10月2-3日、伊勢神宮・遷御の儀に参列。
10月14日、7月14日に行われた「文の京文化発信プロジェクト平成25年度 啄木学級文の京講座」での講演「啄木を語る」の内容(「啄木を語る―啄木の現代性」)を収録した『石川啄木の世界への誘い』(石川啄木百年記念事業実行委員会)が刊行される。
10月27日、東洋大学主催(共催:京北中学高等学校・京北学園白山高等学校、後援:北区)「第2回東洋大学文化講演会 in 北区」(場所:赤羽会館1階講堂)にて、「作家たちとの出会い」を講演。
10月30日、「平成25年度東京外国語大学附属図書館公開講演会」(場所:東京外国語大学アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール)にて「私と外国語」を講演し、亀山郁夫と対談。
11月5日、「国語を考える国会議員懇談会(国語議連)」(場所:衆議院第二議員会館第一会議室、司会:鷲尾英一郎)にて「日本文学と教育」を講演。
11月9日、三条市諸橋轍次記念館にて行われた「第5回諸橋轍次博士記念 漢詩大会」(主催:諸橋轍次博士記念漢詩大会実行委員会、共催:三条市)で特別講演会ゲストとして講演。
11月14日、大宮ソニックシティで行われた「第2回日本精神科医学会学術大会」にて「日本と私」を講演。
11月19日-12月15日、「ドナルド・キーン展」(主催: 新潟ドナルド・キーン研究会・新潟市、場所:新潟市旧齋藤家別邸)開催。
11月24日、ドナルド・キーン・センター柏崎開館記念「ドナルド・キーン先生所蔵レコードによるオペラ講座(全3回)」の第3回目が開催される(場所:ドナルド・キーン・センター柏崎大型映像ホール)。曲目は《椿姫》(La Traviata)。
12月14日、福岡ユネスコ協会で行われた「平成25年度福岡ユネスコ・アジア文化講演会」にて「日本の短詩型文学の魅力」を講演。
12月18日、18:30~中公文庫「日本文学史」全18巻完結記念のトーク&サイン会(場所:八重洲ブックセンター)
12月21日、キーン誠己と下田の土屋典康宅を訪問。上原美術館を見学しセントラルホテルに宿泊。

2014(平成26)年
92歳

1月11日、白山キャンパス井上円了ホールにおいて開催された、井上円了哲学塾のリーダー哲学講義の公開講座第8回にて、「古典文学の未来」を講演。
2月1日、草加市より草加市文化賞受賞(場所:アコスホール)。
2月1日刊行の、草加市自治文化部文化観光課編『ドナルド・キーン「おくのほそ道」を語る:第七回奥の細道文学賞受賞作品集』(草加市)に、奥の細道サミット記念講演(場所:草加市文化会館、日時:1993年9月26日)での講演内容(演題:「外国から見た『おくのほそ道』」)が掲載される。
第13回現代俳句大賞受賞。
2月28日、『ドナルド・キーン:世界に誇る日本文学者の軌跡』河出書房新社刊。
2月、草加市で「おくのほそ道」について黒田杏子と対談。
4月、北区:真言宗無量寺に「キーン家の墓」開眼供養。
4月1日、京都市より京都市観光大使に任命される。
4月21日、11:00成田発NH010便でニューヨークへ出発。
4月30日、コロンビア大学で ‘TAKUBOKU THE REBEL’ を講演(場所:403 Kent Hall)。帰途、ハワイのホノルルなどに立ち寄る。
5月14日、16:15にNH1051便でホノルルより成田着。
6月10日、13:00~朝日カルチャー横浜主催の「古浄瑠璃の会」へ(場所:神奈川近代文学館ホール)。
6月18日、18:00~駒込・Le Lutinにて誕生日会。
6月、「石川啄木」を「新潮」に連載(2015年10月まで)。
6月、西武池袋本店で開催された土屋典康の個展へ。
7月、Ark Hills Club の名誉会員となる。
7月1日、2013年12月14日に福岡ユネスコ協会で行われた「平成25年度福岡ユネスコ・アジア文化講演会」での講演「日本の短詩型文学の魅力」の内容を収録した『日本の俳句はなぜ世界文学なのか』が刊行。
7月8日、故井澤元一の17回忌に合わせた作品展「京を描く 井澤元一展」の会場(場所:京都・東急ホテル内ギャラリーKazahana)を訪れる。
7月9日、13:00~京都・東急ホテル葵の間にて「京都の伝統と現代」を講演(主催:関西東急会京都部会)。
7月15日、柏崎市より、柏崎市名誉市民、功労者特別表彰(場所:自宅)。
7月28日、軽井沢へ(8月4日に一時帰宅し、8月7日に再出発)。
9月10日、軽井沢より帰宅。
9月17日、東劇にてオペラ講座を開催。
9月28日、14:00~八重洲ブックセンターにて『ドナルド・キーン わたしの日本語修行』(白水社刊)のサイン会。
9月30日、『ドナルド・キーン わたしの日本語修行』(聞き書き:河路由佳)白水社刊。
10月15日、15:00~第67回新聞大会(日本新聞協会)にて記念講演(演題:「文字離れと未来―新聞の役割―」)を行う(場所:ANAクラウンプラザホテル新潟3F・飛翔)
11月9日、南山大学国際化事業(外国語学部50周年記念)で行われた講演会(場所:南山大学名古屋キャンパスR棟1階フラッテンホール)にて「日本文学と私 外国研究の喜び」を講演。
11月11日、鎌倉の川端邸を訪問。
11月18日、京都の石村亭 (旧潺湲亭)を訪問。
11月25日、「スミセイ ライフフォーラム 生きる in 松山」(主催:公益財団法人住友生命健康財団、場所:松山市民会館大ホール)にて「生きてゆく言葉」(原題:「忘れ得ぬ言葉の力」)を講演。新井満と対談。
11月28日、堤清二との対談『うるわしき戦後日本』PHP新書。
12月6日、ギャラリー江で開催された土屋典康の個展へ。
12月10日、「大学コンソーシアム石川 ドナルド・キーン講演会」(場所:金沢工業大学扇が丘キャンパス6号館多目的ホール)にて「私の金沢 若き人たちへ」を講演(聞き手:堤伸輔)。
12月17日、下田の土屋典康宅を上原誠己と訪問。上原美術館を見学し、味菜で食事。

2015(平成27)年
93歳

1月24日、 23:00~Eテレ「日本人は何をめざしてきたのか―知の巨人たち」の「第7回 昭和の虚無を駆けぬける―三島由紀夫―」に出演。
1月、早稲田大学文学学術院に「角田柳作記念国際日本学研究所」開設。
3月9日、15:00~記念対談「名誉市民ドナルド・キーン氏を迎えて―日本文学研究者としての原点、それは、日本兵の日記―」にて、読売新聞東京本社・森太と対談(場所:柏崎市産業文化会館文化ホール)。
4月5日、21:00~BS-TBS「週刊報道LIFE」にて「ドナルド・キーンさんが見た『玉砕』―戦後70年の証言―」放映。
4月14日、11:00成田発NH010便でニューヨークへ出発。
4月、母校コロンビア大学で講演。
5月、イタリア(ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ボローニャ、ヴェネツィア)、スイスのロシニエールにあるグラン・シャレ(バルテュス邸)へ。
5月19日、15:50にNH218便でミュンヘンより羽田着。
6月12日、15:00~戦後70周年記念シンポジウム「日米民間文化交流 70年―これまでとこれから―」にて特別インタビュー「私から見た日米文化交流」(主催:一般社団法人日米協会、場所:国際文化会館)。
6月18日、18:00~ホテルオークラ1F・テラスレストランにて誕生会。
6月19日、下田・セントラルホテル宿泊。
6月20日、上原近代美術館開館15周年記念ドナルド・キーン講演会「下田と私、そして美術」開催(主催:公益財団法人上原美術館(上原近代美術館)、共催:公益財団法人下田市振興公社(下田市民文化会館)、協力:ドナルド・キーン・センター柏崎、場所:下田市民文化会館)。講演の他に陶芸家・土屋典康(下田市在住)と対談(「私の美術のたのしみ方」)。定員800名。
6月、西武池袋本店で開催された土屋典康の個展へ。
7月25日、軽井沢へ(8月7-11日まで一時帰宅し、その後再び軽井沢へ)。
8月9日、21:00~BS-TBS「週刊報道LIFE」の「わたしの70年談話」に出演。
9月6日、軽井沢から帰宅。
9月20日、19:00~BS-TBS開局15周年記念特別企画小澤征爾×ドナルド・キーン「音楽、オペラそして人生」放映。
9月21日、午後にドナルド・キーン・センター柏崎で講演会。
9月、柏崎市で「思い出の作家たち」「戦後七十年 ドナルド・キーン」講演(聞き手:堤伸輔)。
10月10日、NHKスペシャル「私が愛する日本人へ:ドナルド・キーン 文豪との70年」放映。
10月17日に The Palace Hotel(2 New Montgomery Street, San Francisco, CA)で催された、JAPAN SOCIETY OF NORTHERN CALIFORNIA の 110TH ANNIVERSARY “AWARD OF HONOR GALA” & CONCERT に祝辞を寄せる。
11月14日、23:00~NHK・ETVにて「ドナルド・キーンの日本 前編 日本文学を世界へ」放映。
11月21日、23:00~NHK・ETVにて「ドナルド・キーンの日本 後編  日本人とは何者なのか」放映。
11月、母校京都大学で「京都時代に出会った人々」について講演。
12月17日、自宅にて原田マハと対談。同対談の内容は『芸術新潮』掲載の「原田マハ、美のパイオニアに会いに行く」に収録。

2016(平成28)年
94歳

2月8日-3月13日、北区立中央図書館2F・エントランス/1F・ドナルド・キーンコレクションコーナーにて、パネル展①「ドナルド・キーンと11人の作家たち」 開催。
2月25日、『石川啄木』新潮社刊(英文版:The First Modern Japanese: The Life of Ishikawa Takuboku. New York: Columbia University Press、2016年)。
3月4日、17:30成田発デルタ航空622便にてポートランドへ出発。前田良和ら見送る。
3月5日、米オレゴン州ポートランド州立大学で、教え子のローレンス・リチャード・コミンズ(Laurence Richard Kominz)教授が監督し、学生約110名によって演じられた英語歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を観劇。米国各地の大学から教え子たち(ジャパノロジスト)が集合。帰路、ニューヨークへ立ち寄り、オペラ観劇などを楽しむ。
3月10日-8月7日、ドナルド・キーン・センター柏崎特別企画展「写真で綴るドナルド・キーンのあゆみ」開催。
3月25日、16:45にデルタ航空623便でポートランドより成田着。前田良和ら出迎える。
4月23日、NHKラジオ第1「ミュージック・イン・ブック」の収録。自宅にて松浦寿輝と対談。
5月11日、21:30~NHKラジオ第1「ミュージック・イン・ブック」の放送(第1回)。松浦寿輝と対談。
5月18日、21:30~NHKラジオ第1「ミュージック・イン・ブック」の放送(第2回)。松浦寿輝と対談。
6月18日、18:00~駒込・Le Lutinにて誕生日会。
6月19日、18:00~グランドハイアット東京6F・六録にて誕生日会。
6月、西武池袋本店で開催された土屋典康の個展へ。
7月22日、軽井沢へ。
9月9日、軽井沢より帰宅。
9月19日、13:30~ドナルド・キーン・センター柏崎開館三周年記念特別講演会(場所:柏崎市文化会館アルフォーレ大ホール)にて、池田功と記念対談(「石川啄木―最初の現代日本人―」)。
10月1日-12月11日、群馬県立土屋文明記念文学館にて開館20周年記念第94回企画展「角田柳作とドナルド・キーン」開催。
10月4日-11月23日、北区立中央図書館2F・エントランス/1F・ドナルド・キーンコレクションコーナーにて、パネル展②「写真で綴るドナルド・キーンのあゆみ」 開催。
10月8日、14:00~日本橋・丸善3Fにて、キーン誠己と『黄犬(キーン)ダイアリー』のサイン会。
10月、『黄犬(キーン)ダイアリー』キーン誠己共著、平凡社刊。
12月4日、「第44回音曲芝居噺研究会 ―二十周年記念・越後と落語―」にて「古浄瑠璃について」を講演(場所: 銀座洋協ホールギャラリーセンタービル6階)。
12月19日、「さろん・ど・くだん 第十三回『黄犬(キーン)ダイアリー』出版祝賀会」にキーン誠己と出席、挨拶の言葉を述べる(場所:山の上ホテル 本館1階・銀河の間)。

2017(平成29)年
95歳

2月7日-3月30日、北区立中央図書館2F・エントランス/1F・ドナルド・キーンコレクションコーナーにて、パネル展③「ドナルド・キーン 石川啄木の日記を読み解く 最初の現代日本人」 開催。
5月25日、11:35羽田発NH211便でロンドンへ出発。
6月2-3日、古浄瑠璃「越後国:柏崎 弘知法印御伝記」が大英博物館から独立した大英図書館(British Library)ノレッジセンターホールで、満席の英国の聴衆を相手に講演を果たす。ロンドン公演実行委員長を務める。ケンブリッジ再訪。
6月14日、15:00にNH212便でロンドンより羽田着。前田良和ら出迎える。
6月18日、『和樂ムック ドナルド・キーン:知の巨人、日本美を語る!』新居典子共著、小学館刊。
6月22日、18:00~駒込のオステリア・セルヴァジーナにて、95歳の誕生会。 ジャニーン・バイチマン、山本毅雄、エミー・ハインリック、ディヴィッド・ルーリ、角地幸男ら出席。
7月2日、西武池袋本店で開催された土屋典康の個展へ。
7月24日-9月11日、軽井沢へ。
7月、親友テッド・ドバリー死去。
9月25日、別冊太陽:日本のこころ254『ドナルド・キーン:日本の伝統文化を想う』平凡社刊。
11月15日、BSN新潟放送より「ドナルド・キーン95歳 心の旅」放映(26日、BS-TBS)。

2018(平成30)年
96歳

1月16-17日、下田の土屋典康宅を訪問。インフルエンザに罹るも、南伊豆を観光。
3月1日、10:20羽田発NH0110便でニューヨークへと出発。
3月6日-4月15日、北区立中央図書館2F・エントランスにて、パネル展④「ドナルド・キーンに宿った 『センセイ』 角田柳作」 開催。
3月、ニューヨークで旧友と再会。
3月19日、21:10にNH0109便でニューヨークより羽田着。前田良和ら出迎える。
6月19日、18:00~駒込のオステリア・セルヴァジーナにて、96歳のお祝い会が催される。
7月6日、11:30~16:30「ドナルド・キーンのまざなし 宮澤正明写真展」(主催:公益財団法人大谷美術館、共催:東京都北区・ 東京都北区教育委員会・宮澤正明写真事務所、後援:公益財団法人東京都公園協会、協力:弘知法印御伝記ロンドン公演実行委員会・公益財団法人ブルボン吉田記念財団ドナルド・キーン・センター柏崎、場所: 旧古河邸大谷美術館1階フロア)内覧会。
7月7日-8月5日、「ドナルド・キーンのまざなし 宮澤正明写真展」開催。
7月、瀬戸内寂聴との対談『日本の美徳』中公新書ラクレ。
9月2日、聖路加病院へ緊急入院。
9月30日、文化庁創立50周年記念表彰を受賞。台風24号の影響により表彰式は中止。
10月2日、METライブビューイングアンコール2018で上演されたプッチーニ《ラ・ボエーム》(ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、2018年2月24日公演、指揮:マルコ・アルミリアート、演出:フランコ・ゼフィレッリ、歌手:ソニア・ヨンチェヴァ、マイケル・ファビアーノ)を1幕のみ鑑賞。これが生前視聴した最後のHD(ライブビューイング)となる。
10月31日、クラシックガーデン文京根津へ入居。

2019(平成31―令和1)年

1月9日、クラシックガーデン文京根津にて前田良和と面会。
2月3日、永寿総合病院へ緊急入院。
2月4日、22:00~NHK「クローズアップ現代」で放送された 「三島由紀夫と川端康成 文学界の謎に宮本亜門が迫る」に、文書でコメントを寄せる。
2月24日午前6時21分、上野・永寿総合病院にて心不全により逝去。
2月27日、無量寺にて家族葬が行われる。
3月22日の閣議で、従三位に叙されることが決定。
4月10日、青山葬儀場にてお別れの会。1500人が参列。同日、『ドナルド・キーンのオペラへようこそ!:われらが人生の歓び』(文藝春秋)刊行。
4月21日、16:00~BS-TBSにて「ブルボンカルチャースペシャル特別追悼番組 ドナルド・キーンが遺したもの」放映。
5月1日、『思い出の作家たち 谷崎・川端・三島・安部・司馬』松宮史朗訳、新潮文庫、新潮社刊行。
6月18日、駒込のオステリア・セルヴァジーナにて、追悼お誕生日会。22名出席。
9月26日、『ドナルド・キーンの東京下町日記』(東京新聞)刊行。
9月27日、ドナルド・キーン・センターN.Y. にて追悼集会。教え子、関係者ら200人が参会。

90代