日々、ドナルド・キーンとともに

三味線のこと(12月27日)

2025.12.27 / 

このところ三味線を弾いたり、浄瑠璃を語ったりする機会があります。そんな時には三味線の手入れと調整は必須です。

勿論私は文楽を28年も前に退座してしまったのでプロとは勿論言えないのですが、時には皮を張り替えたり、修理に出したり、自分でも手入れをして三味線の状態を確認することが必要です。

最近も皮の張替と、修理の必要があったので宅急便で送り、そして昨日宅急便で戻ってきました。

ご覧のように二挺(ちょう)の三味線を継いで(組み立てる、とは言わず継ぐと言います)、手入れして、調弦し皮の張れ具合を確認しました。

こんなことで今日は午前中を費やしました。一日中かかることもよくあります。

やはり楽器は非常に繊細で愛情をこめて大切に扱う必要をいつも感じます。

二挺の三味線はともに私の師匠・四世鶴澤重造から譲り受けたありがたい品々です。ひとつは棹師の名人、柴健(しばけん)の名器です。