Modern Japanese Literature(日本文学選集 近代・現代篇)がニューヨークのGrove Pressから出版されたのが1956年ですから、ちょうど70年目に当たります。
1955年には古典篇が出版されましたからその翌年に当たります。
この二冊のAnthology of Japanese Literatureは日本文学を学ぼうとする人々に大きな影響を及ぼしました。父の教え子たちもこの本を読んで日本文学の道を志した人が何人もいます。教科書としても使われていたそうです。
そして非常によく売れて出版社も驚いたと聞いています。
近代・現代篇については、川端康成が父のために著作権者に翻訳や出版の承諾を得るために尽力してして下さったことを父は生涯感謝していました。
今回盛岡のもりおか啄木・賢治青春館で「ドナルド・キーンと石川啄木」が開催されるにあたりこの本も展示される予定です。
父はこの本の中で、石川啄木の9作の短歌とひとつの詩篇、『ローマ字日記』、そして宮沢賢治のひとつの詩篇を翻訳しています。盛岡にご縁のある詩人です。
そして初版を、母に捧げています。
November 1956
To Mother with love
Donald
と署名されています。
ドナルド・キーンは34歳でした。



