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生誕100年記念 三島由紀夫と能楽・歌舞伎(10月3日)

2025.10.6 / 

10月3日に、武蔵野大学能楽資料センター主催の公開講座が雪頂講堂であり、来日して間もないコミンズ先生と一緒に行ってまいりました。

13:00~14:30が、

織田紘二の講演

『熊野』を巡って 六世中村歌右衛門と三島由紀夫

15:00~16:30が、

織田紘二/久保田裕子/羽田昶/金子健(司会)による、

座談会 演劇人・三島由紀夫

でした。

三島由紀夫の演劇については非常に重要であるにもかかわらず文学に比してそれほど重く見られていない傾向があり私は多少残念に思っているのですが、このような企画は実にすばらしいとコミンズ先生どもども感心して拝聴いたしました。その内容も大変興味深く、聴き応えのある講演、座談会でした。

特に旧知の織田紘二さんによる講演で、歌舞伎『椿説弓張月』のお話しは興味が尽きませんでした。私は文楽の『椿説弓張月』は拝見していますが、歌舞伎は残念ながら未見でしたのでとても面白く聴かせていただきました。

終わった後織田さんにお目にかかり、三島さんの義太夫に対する思いなど立ち話ですけれどお話しし合いました。

織田さんと別れた後、コミンズ先生と私は武蔵野大学のキャンパスを後にしようとしたところ司会の三浦裕子さんと座談会に出ておられた久保田裕子さんが後を追ってこられ少しお話いたしました。久保田さんは、10年前に父が駒場の東大で父が講演した時拙宅までお迎えに来て下さったかたで久しぶりの再会を喜びました。