今日6月16日、有吉佐和子記念館の館長・恩田雅和さんとの出会いがあった。
父と親しかった有吉佐和子さんのことはずっと気になっていたが、三年前に開館した和歌山市立有吉佐和子記念館に私が14日にメールを差上げたことで、今日16日に館長の恩田さんが我が家に来て下さったと言う超スピードの出会いだった。
有吉さんは、何度も我が家に来て下さったことがおありだったし、父も杉並区の有吉さんのお宅に何度かおうかがいしたようだ。コロンビア大学の図書館には、有吉さんからいただいた父への手紙が保管されているが、有吉さんが書かれた最寄りの駅からお宅までの地図も残されている。
恩田さんは有吉佐和子記念館の館長だけでなく、大阪の上方落語専門の定席である天満天神繁昌亭のアドバイザーなどおつとめで、またなんと新潟のご出身で新潟高校の一年先輩ということもあり、有吉さんのこと、文楽のこと、上方落語のこと、新潟のことなどなどで大いに話は盛り上がったのでした。
私自身は、有吉さんが書かれた文楽作品に若い頃出演したことがありましたし、有吉さんが1984年8月にお亡くなりになられる3か月前の5月に国立劇場の楽屋でお見受けしたことがありました。
有吉佐和子さんと言えば、最近『青と壺』(文春文庫)が大ヒットしましたし、『一の糸』、『花岡青洲の妻』、『紀の川』、『恍惚の人』などの名作が目白押しの大作家ではないでしょうか。話の展開の見事さにはいつも感心することしきりです。
写真は恩田さんと私とドナルド・キーンのスリーショット、そして恩田さんとドナルド・キーンのツーショットです。