現在開催されている軽井沢高原文庫の「生誕100年辻邦生展」のイベントとして8月2日に軽井沢高原文庫の近くのバーベキューハウスで水村美苗さんのご講演「辻邦生さんをめぐる思い出」があり拝聴いたしました。
水村さんが辻邦夫にお目にかかったのは二度だけだそうですが、朝日新聞に連載されたお二人の往復書簡『手紙 栞を添えて』はとても面白いと思いました。
ご講演も、二度しかお目にかかっていないのにさまざまな楽しいエピソードがあり、水村さんの豊かな感性に驚かされました。
水村さんと父ドナルド・キーンが会ったのは一度だけ、偶然に軽井沢駅でお目にかかりご挨拶させていただいただけです。
しかし『ドナルド・キーン著作集』(全15巻と別巻)が2011年から2019年にかけて出版された際、2011年に内容見本に推薦文をお書きいただきました。短い文章でしたが、見事にドナルド・キーンという人物について表現して下さり、父も感心していました。実はその内容見本は、16ページもあるなかなか例を見ないほど立派な内容見本でした。
講演後に、サイン会がありましたからご著書『本格小説』(上、下)と、近著ですが『大使とその妻』(上、下)を購入し署名していただきました。実は水村さんの小説はまだ読んだことがないので楽しみにしています。
そして内容見本にも署名していただきよい記念になりました。しかし水村さんと記念撮影し忘れたことは返す返すも残念でした。