つい最近、貴重な新聞記事を発見しました。
1956年(昭和31年)9月14日毎日新聞朝刊の雑記帳というコラムです。
その前日9月13日に、ドナルド・キーンは品川区上大崎の喜多能楽堂で「千鳥」の太郎冠者を演じましたが、そのときの記事です。
このことはNHKの映像にも一部残されていますが、写真入りの新聞記事としては初めてだと思います。ドナルド・キーンはこの記事を切り抜いて、ある女流作家に送ったのです。
多くのお客様を前に、「私は青い目の”太郎冠者”といわれているが私の目は茶色です。また日本に帰ってきます。そして歓迎会をしてもらいます」と、ドナルド・キーンらしい挨拶をしてみんなを笑わせたという事実も初めて知りました。
写真もいい写真です。
(毎日新聞社の許諾を得て掲載しております)