この日(6月4日)は、パールハーバーに行った後スーパーマーケットで買い物してホテルに戻って昼食を摂って一休みし、午後は前日同様にハワイ大学マノア校図書館にまいりました。
前日にお目にかかれなかったライブラリアンの中村充孝さんにお目にかかり大変お世話になりました。
父ドナルド・キーンが主に勤務していた翻訳事務所The Annexの位置や住所がなぜ特定できないか、また捕虜収容所のあった場所についても貴重な情報をいただきました。
また所蔵庫にも入れていただき、川端康成が半年ほどハワイに滞在していた時に使った『源氏物語』を図書館が寄贈してもらったそうなのですが、川端自身の手書きのメモが残るその『源氏物語』を見せていただきました。
それも勿論重要でしたが、ハワイの日系人のために書かれた日本語の教科書も見せていただきました。あまり時間がなくてゆっくりは拝見出来なかったのですが、とてもよくできている教科書であることが分かりました。ドナルド・キーンが見た可能性もあると思いました。なぜなら父は日本語の教科書にとても興味を持っていたからです。
またドナルド・キーンが戦時中にこの図書館をよく利用したのですがその形跡があるかどうか、休みの日を利用して『源氏物語』や現代小説を数人の仲間と教えていただいた上原征夫(うえはらゆくお)先生についてもお聞きしました。
その後、日本研究センターに連れて行っていただき、元センター長のラーニー・カーライル先生と副所長のバン・ジョーン先生にご紹介いただきました。
写真は、図書館の玄関、ハワイの日系人のための日本語読本、中村さんから日本語読本の説明を受ける私、川端康成から寄贈された『源氏物語』と手書きのあるページ、上原征夫先生などです。